冷たい。
ちりちりと照りつける太陽、むっとしたアスファルトからの熱気。
背中からは止めどなく汗が流れる。
なのに、この首筋に流れる冷たい物は何だ。
静かだ。
幹線道路脇、とぎれることなく通る自動車の騒音。スピーカーの向こうからは子供のはしゃぐ声。
なのに、電話線のすぐ向こうにいる相手の廻りだけぼっかり穴が空いて音までも吸い込んでしまったように静かだ。
俺はその穴を埋めるがごとく止まることなくしゃべり続ける。けど、自分でももう何を話しているのかわからない。
どれくらい話をしたのかわからない。ふっと声を止めたとき、穴の底から声がした。
「好きにしなさい」
体の穴という穴から一気に汗が噴き出した。それまで自分にまとわりついていた何かから解放された気分だった。
言葉を出そうとしたが、既に電話は切れていた。
俺は深呼吸をすると決意を伝えるべく皆の方へ足を進めた。
続く...?
この話はほんの少しの事実と大きな妄想で出来てます。。
3 件のコメント:
そういうことだったのか・・・
私を操っていた犯人は倉庫さんだな!
なんかニヤニヤしてると思ったよ。
こんばんわん▽^ェ^▽
すげ~!
臨場感たっぷりだ!
そうかぁ~、倉庫さんはmasabonさんコントローラーを持っているのか!
え?違うの?!
ばれたか。
あれ、こんな所に「ダウンサス」と書かれたボタンが...
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